雑誌カラ収穫。 「PEN“名作がいっぱい 映画のデザイン”」
PEN No.139(2004年10月15日発行)の特集中でも、「タイトルバック・デザインの名手たち」が個人的には大ヒットだった。不覚にもノー・マークだったパブロ・フェロの項を読み、ピーター・イェーツ監督「ブリット」(1968年)を手がけたのがこの人か!(しかも現役)と知ったしだいだ(WEBサイトもあって、QuickTimeムービーの映像を見るとちゃんとクレジットが大きく出てくるのだが、昔は気に留めていなかったのだった)。
しかも、同年にはノーマン・ジュイソン監督「華麗なる賭け」も手がけている。ハル・アシュビーが編集を受け持った作品とされているが、実はタイトルだけでなく編集もフェロが担当したらしい。センスのいいスプリット・スクリーン(画面分割)の使われ方がずっと気になっていたのだが、やっと疑問が解けた(バイオグラフィーを見たところ、やはり当時の革命的技法としてスプリット・スクリーンには自負があるようだ)。
スプリット・スクリーンの活用で有名なリチャード・フライシャー監督「絞殺魔」が1968年だから、同時発生的なものだったと分かる。よりグラフィカルな使われ方のジョン・フランケンハイマー監督「グラン・プリ」が1966年で、こちらは同じ特集のソウル・バスの項で紹介されている。ちなみに、フライシャー監督に影響されたとも言われるブライアン・デ・パルマ監督「悪魔のシスター」(以後多用)が登場するのが1973年だ。
1935年生まれ、スタンリー・キューブリック監督「博士の異常な愛情」(1964年)でタイトル・デビューしたというフェロのフィルモグラフィーを辿ると、ハル・アシュビー、ウィリアム・フリードキン、ジョナサン・デミといった監督との協働が多く、近年はガス・ヴァン・サント、バリー・ゾネンフェルドと組んでいる。気になるところでは、サム・ライミ監督「ダークマン」、ティム・バートン監督「ビートルジュース」といった作品も手がけている。
なお、特集中に登場するタイトル・デザイナーは以下の5人──
ソウル・バス(Saul Bass)
モーリス・ビンダー(Maurice Binder)
ファン・ガッティ(Juan Gatti)
ランディ・ボールスマイヤー(Randy Balsmeyer; BIG FILM DESIGN)
パブロ・フェロ(Pablo Ferro; DEPABLO PRODUCTIONS)
この種の企画では常連のカイル・クーパー(Kyle Cooper)、ガーソン・ユー(Garson Yu; Yu+Co)は、R/グリーンバーグ・アソシエイツ(R/GreenBerg Associates)と共に名前だけ登場する。
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でもカッコいいタイト... [Read More]
Tracked on October 29, 2004 at 02:08 AM
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Tracked on November 05, 2005 at 02:05 PM

Comments
TBありがとうございました。
ほんっとに、この「Pen」の特集は嬉しいツボをついてくれました!
フェロはジョナサン・デミ監督トーキングヘッズの「ストップ・メイキングセンス」のタイポで気になって、そういえば「博士の異常な愛情」も。。と逆回転で偉大さに拍手したものです。
Posted by: tzucca | October 29, 2004 at 02:07 AM