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March 02, 2005

鑑賞。 「三浦悦子人形展★義躰標本室」

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三浦悦子人形展★義躰標本室
会場:HIGURE 17-15 cas(東京・西日暮里)
入場料:500円

(東京展は2月27日で終わっています。3月に名古屋に回る予定だそうです)

 人間という“自然”をパーツ化し、幾何形状(球体)を媒介させることで人形という“不自然”に再構成する──。といった球体関節人形は、それ自体でも禍々しさと美しさを同居させているものだが、三浦悦子は、さらにこれを損壊させ、金属の糸で縫合し、機械部品や電子部品を埋め込むことで、異なる次元の身体表現(=義躰)に昇華させている。

 三浦悦子は、人形教室「DOLL SPACE PYGMALION」出身の作家。私は観逃したのだが、昨年2月にはイノセンス公開記念「球体関節人形展 DOLLS of INNOCENCE」に出展したほか、OVA「コゼットの肖像」のイメージドール制作を担当するなど活動範囲は広い。個展もかなりのペースで開いているようで、今回も想像以上に作品点数があって、充実した内容だった。

 会場となったHIGURE 17-15 casは、それぞれ質の異なる三層のギャラリーを持っていて、この人形展はそうした空間特性を生かすことで、非常に強い印象を与えることに成功していたと思う。おそらく日常世界だと直視するのがためらわれるような作品群なのだが、こうした演出空間に入ると逆に、念入りに検分しないと礼儀に反するような気持ちになってくる。

 三浦悦子は、ゴシック(+サイバー)の作家として区分けされているのだろうが、自然光が注ぎ、消毒液の匂いが漂っていた2階の診療室的展示などを観た感じでは、そうした枠には収まらないようでもある(ここはもう少し考えてみたいところ)。いずれにせよ、身体毀損を表現しながら嫌悪感を与えず、これほど人を惹きつける美術品は希少なのではないだろうか。

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