October 16, 2004

買ヒ物ノ報告。 「イノセンスDVDコレクターズBOX」

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 お、重い。そして想像を超えて大きい。──引き取りに行ったはいいが、かなり扱いに困るものであった。「METHODS~押井守「パトレイバー2」演出ノート」を初版時に入手しそびれ、探した挙句に結局は古書店で2万円で買うハメになった苦い経験があるため、「イノセンス」演出ノートをほぼ主な目的に購入したのであるが…。
 「パトレイバー2」演出ノートは、ようやく見つけて買った1年後、2003年8月25日に復刊した(定価は2752円)。復刊ドットコムには初期に投票したのだが、進展がないのに業を煮やして古本に手を出してしまった。なかなか出回らない品でもあって、その時点では納得したので、まあいい。で、BOX内容物の詳細はまた後日(に何とか)。

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 こちらは完全に目的外。

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July 16, 2004

記シトキマス。 「週刊文春“家の履歴書”押井守」

 ここに登場するとは思わなかった…。週刊文春・平成16年 7月22日号「家の履歴書」(第480回)で、“押井守さんが初めて一人暮らしをした国分寺・因業大家の下宿屋”が紹介されている。子ども時代や学生時代を語ったものはほかにもあったと思うが、連載企画の性格も関係し、よりプライベートに踏み込んだインタビュー内容になっている。印象に残った個所だけ少しピックアップ──。

 「年の離れた腹違いの兄が同じ敷地に住んでいた時期もあったんですが、その兄貴がクリスマスに必ず本をくれたんです。西遊記とか動物名作全集とか。この兄貴にもらった本は、今でも大事にとってあります」──。これは高校卒業まで住んだ東京・大森の時代。日本家屋の中に螺旋階段がある「変な造り」で、中学の頃には、大工の経験があったらしい父親が、自分で改築したという(こちらの画も見たかった)。
 同じころ、父とケンカした母に連れられて家を飛び出し、映画館を転々として時間を潰した経験から──「当時の日本では離婚は難しかったんでしょう。家出の後、何事もなかったように日常に戻り、学校に行くのが不思議でね。日常が中断して、ふわっと舞い戻る──ある種の齟齬が生じるわけで。幼かったせいもあって「日常というのは、こうやってふわっと離れたり戻ったりするんだ」という感覚を持った」
 飲んだくれて大暴れする父には相当困らされたようだが、でも毎日のように映画館に連れていってもらった(このあたりはキネマ旬報社の「押井守全仕事」でも語られていたはず)。「僕の場合は、思春期に映画に目覚めた“映画青年”じゃない。根っこにあるのは、あくまでも子どもの頃に見たチャンバラ映画。(中略)だから今でもアニメというエンタテイメントの仕事ができる」と語っている。

 熱海の家(犬が高齢になったので、一年前に平屋に引っ越しているそうだ)は、犬がいなくなったら、たぶんまた越すのだろうという。「あそこにこんな姿勢で座ってたなぁと思い出しちゃうのが辛いから。(中略)人間はリセットしないと生きられない存在だから」──。

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July 01, 2004

雑誌カラ収穫。 「文藝別冊“総特集 押井守”」

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 押井守論やイノセンス論にはさすがに食傷気味で(それに難しいものが多い)、文藝別冊 押井守(KAWADE夢ムック・2004年6月30日発行)もほとんどは軽く目を通しただけなのだが、巻頭の対談(押井守+佐藤大輔)、これだけはとても貴重な内容だった。
 題して「戦争とファンタジー」。相手の佐藤は仮想戦記の書き手で、「Howling in the Night2004~押井守、《戦争》を語る」(2004年2月26日)でも押井監督は、その著書(「征途」)を推薦していた。

 受けた影響はかなり大きいようで──「読みつづけて、十年ぐらいたちます。そうして一種の戦争好きになっちゃった」(p.006)、「戦争について、イデオロギーとかの負荷を無視して語るということは僕たちにはできなかった。そういうことに目を開いた貴重な体験というのが佐藤さんの小説」(p.022)、「僕にとっては日本人というものを考えるすごくいい機会になったということですね。要するに戦争に負けたのが悔しいんだと」(p.027)──などと語っている。

 一方、佐藤は「うる星やつら」の熱心な視聴者で、「押井さんが『うる星やつら』から抜けられた時点で観るのをやめてますから(笑)」などと明かしている。ただ、対談ではアニメ自体にはそれほど話は及ばず、小説を巡る内容が多い。
 特に踏み込んでいるのは、佐藤が最も尊敬し、“ファンタジー作家”として見てもいるという大藪春彦についてだ。押井監督も、「必ず何を食ったかっていうことを延々と書いた」点に感心して、かなり読んだ時期があるという。
 年齢はひとまわり下になる佐藤に対し、押井監督が、創作におけるアプローチの違い(世代差)を聞き出していくところが興味深い。饒舌で鳴らす押井監督と(少なくとも誌面上では)拮抗して佐藤が語っているので、読みごたえがある。

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