November 24, 2004

特典ヲ聴コウ。 DVD「CASSHERN」

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(オーディオコメンタリー鑑賞記です。本編を見てからお読みください。やや長文です)

本編鑑賞○旧い枠で見なければ楽しめる(と思う)

 再見した(初見はここ)。混然としているのは確かだが、芯を持っているという印象は変わらない。こうした“熱さ”を感じさせるモノづくりがあって、いいんじゃないかと思う。当然、“暑苦しい”という意見を持つ人がいてもいいし。
 過去の名作アニメ群からの参照の仕方(パクる手際)に否定的な人が多いのかとは思う。私の場合、原作アニメやその後の富野善幸(由悠季)作品に特別には思い入れがないため、臆面の無さが気に障らなかったのかもしれない。
 ともあれ、相当に綻びだらけなのに、“映像商品”として十分に成立させているところが興味深い。果たして“映画”なのかという議論もありうるだろうが、そうした命題が無効になった時代の申し子なのかな、と感じさせもする。

 VFXがいい。同じ木村俊幸が参画していた「ドラゴンヘッド」は“無闇に技術的にすごい”という徒労感を与えるものだったが、こちらは気持ち良さがある。PV出身という履歴よりも、特撮・アニメ魂がうまく作用しているのではないか。
 劇場ではきつ過ぎると感じたエフェクトも、(モニターに最適化されていたのか)それほどは気にならない。新造人間同士のバトルがどうも“ごっこ”で、いっそここもアニメーターを参画させれていれば…という感想は所見時と同じだ。

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August 19, 2004

特典ヲ聴コウ。 DVD「DEAD LEAVES」

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(オーディオコメンタリー鑑賞記です。本編を見てからお読みください。やや長文です)

本編鑑賞○作画の楽しさが伝わる

 「彼氏彼女の事情」「フリクリ」「アベノ橋魔法☆商店街」といった作品で“元気のいい”シークエンスを一手に引き受けていたガイナックスの気鋭が52分の中編を初監督(兼作画監督)──ということで大きな期待がかかる。
 ハイテンションで突き進んでしまうと飽きるのではないかと懸念したが、つくり手も当然そこは計算していて、速度と密度を追求しつつも緩急はわきまえている。主人公に秘めれらた謎と因果をたどっていくSF的な味付けも楽しめた。
 キャラクターも、スチルで流通している決めポーズがスタイリッシュ過ぎるのが逆に心配だったが、映像の中では、声優の演技の「凄み」も手伝って魅力的に存在していた(山下将仁の担当部分が結構、肝かも。個人的にだが)。

 絵コンテ集でも「計算された遊び」と語っているように、「作画の暴走」に任せたものとは違う、ということが前提だろう。動けばいいっていう主義ではないが、やはり作画の楽しさが伝わってくる動きまくるアニメは支持したい。

観点整理○アニメーターの技は?

オーディオコメンタリーの担当は、今石洋之(監督・キャラクターデザイン・作画監督)、今井トゥーンズ(企画・原作・コンセプトキャラクターデザイン)、森下勝司(プロダクションI.Gプロデューサー)の3人。

(1) 作画陣について、どの程度具体的に語られるのか。「配役」の理由、個々の作画技術にまで説明が及ぶのか(これは、原画集と相互参照)。
(2) 「ノンストップアクション」を謳い、とにかく動きまくる映像を、どのような思い(動機)に衝き動かされてつくったのかを窺い知ることができるか。

──というわけで、関心はもっぱら今石発言にあったりするわけだが…。

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June 28, 2004

特典ヲ聴コウ。 DVD「アンダーワールド」

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(オーディオコメンタリー鑑賞記です。本編を見てからお読みください。やや長文です)

本編鑑賞○美しい。しかし…

 期待して観た人の多くが、もの足りないと感じたはずだ。まず、ヴァンパイアの側にいる主人公、セリーン(ケイト・ベッキンセール)が、何を動機として行動しているのかが非常に分かりにくいのが問題ではないか。
 後段になってやっと明らかになる過去の因縁に、彼女が密接(≠直接)には絡んでいない(ように見える)という設定自体、欠陥を含むのではないか(そもそも因縁が明らかされるのが遅いと、感情移入のしようもないのだが)。

 ライカン(人狼)には、「狼男アメリカン」(1981)や「ハウリング」(1981)のような変身シーンを期待したのだが、そうなりそうで…ならなかった。他の部分(銃撃戦など)を見ても、ショットをメカニカルに積み上げて観客を高揚・陶酔させるようなセンスを、レン・ワイズマン監督は持ち合わせていないようだ。
 夜の場面だけで通すという“野心”もどちらかと言えば裏目に出て、映像的にメリハリに欠ける結果になっている。

 あとは男優陣が全般に、線が細くて弱い。種族間の争いというテーマにふさわしい“野獣系”の人材が、脇にでもいいので欲しい。
 では、ケイト・ベッキンセールはどうか。この映画を支えている存在であるのは確かに間違いないし、美しく撮られたショットも多いのだが、では本当に魅力的だったか(魅力が引き出されたか)というと…。結局どうも、彼女の持つ美貌の“限界”が、素直に反映されてしまっている映画のように思えてならないのだ。

観点整理○愛は注がれたか?

オーディオコメンタリーの担当は、レン・ワイズマン(監督)、ケビン・グレヴィオー(脚本・出演)、ダニー・マクブライド(脚本・出演)の3人。

(1) 撮影後に結婚した相手のケイト・ベッキンセールに対し、レン・ワイズマン監督はどのように思い入れを語るのか・あるいは語らないのか。
(2) 過去のヴァンパイア映画やワーウルフ映画などに対し、どのようにリスペクトや愛情を表現し、影響関係を語るのか・あるいは語らないのか。
(3) 世界観の設定や意匠に対し、美術部門出身(「インデペンデンス・デイ」)であるレン・ワイズマン監督は、どのようなこだわりを示すのか。

──などが気になるが、なぜ「もの足りない」かを探るのが目的になってしまいそうだ…。

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