雑誌カラ収穫。 「Anime Studio Vol.1」
また不思議な雑誌が現れた。宙出版のAnime Studio Vol.1(2004年10月8日発行)は、その版元のラインナップを見ても、どういう文脈から登場したのか、理解しがたいところがある。しかし、編集企画は冴えている。
メーンのコンテンツを挙げると、「鉄人28号 追悼 横山光輝」「ロングインタビュー 出崎 統かく語りき」「韓国アニメの野望」といった特集、それに「会社の数だけドラマがある アニメ制作会社訪問~GDHグループ・ゴンゾ~」など、伝えるべき情報を的確に押さえている感はある(商業誌としてビジネスになるかには疑問も残るが…ちなみに価格は945円)。
31ページある「鉄人28号~」に今川泰宏監督が登場しないのは寂しいが、16ページある「出崎 統~」では「Air」について掘り下げ、同「韓国アニメ~」では日本の制作会社とのパートナーシップ、オリジナルの振興、3DCGの発展、60年代からの略史などを複眼的に扱っていて良い(なお版元は「冬ソナ」で結構稼いでいる模様)。
クリエイター重視の姿勢が頼もしい。ただ、人選はかなり通向けと思われ、半可通の私にはついていけないところもあった(「Creator's History 音楽家 梶浦由記」「クリエイター対談 うるし原智志VS結城信輝」など)。
参加している“絵描き”も、火浦R(単独コラム)、後藤圭二(きむらひでふみ、門之園恵美とのユニット「gimik」によるコラム)、すぎやま現象(小説「ひと夏の冒険 キューティーはニー外伝」の挿絵)と、いい線を行っている。
次号は11月30日発行の予定。「ガイナックス特集号」になるそうだ。

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